「共働き」
「フルタイム勤務」
保育の要件を満たしているはずなのに、それでも認可保育園に落ちてしまった…。
そんな声があとを絶ちませんね。
保育園に落ちた理由を考えたとき、ふと思い浮かべるのが「年収」ではないでしょうか?
いわゆる「高所得の世帯は保育園に入りにくい、落とされてしまう」なんてウワサもあります。
年収がどれぐらい保育園の点数に影響しているのか?
調べてみました。
すると、さほど影響していないことが判明しました!
実は、うちの自治体では「保育料を滞納していないこと」が重要項目になっていました。
まずは保育の優先順位を確認!
保育園への入園は、「指数」を基準に審査されますね。
いわゆる、「点数」ですね。
ですが、「共働き」「フルタイム」というご家庭がほとんど。
点数がまったく同じになってしまうこと、珍しくありません。
そんなときに、判断の基準となるのが「優先順位の付け方」です。
うちの地域の自治体では、優先順位が公表されていますので、一部抜粋してみました。
- ○○区在住(転入予定者を含む)
- 母子世帯もしくは父子世帯
- 保育の利用基準が高い者
- 保育料の滞納がない者
- 保育にあたる保護者の状況が傷病・心身障がい、看護・介護、両親不存在、災害の順
- 生活保護
- 当該児童が身体障がい者等に関する項目に該当
- 兄弟姉妹が同一園になる場合
- 調整指数に該当する預託先が、認可外保育施設・ベビーシッター(親族以外の個人を含む。)の場合
- 調整指数に該当する預託先が、幼稚園・認定こども園(保育にかかる部分を除く。)の場合
こうやって見てみると、年収やお金に関わる項目は
4.保育料の滞納がない者
6.生活保護
ですね。
実は、「保育料の滞納」をしてしまうと、なんと点数が「-10」となってしまうのです。
一方、生活保護の世帯は「+2」点。
1点の差で保育園へ入園できるかどうかを競う審査で、-10は大ダメージです。
ところで、「年収」に関する優先順位は見当たりませんでした。
うちの地域では、「高所得世帯だから」という理由で、保育の点数が引かれたり、入園の優先順位に影響しないことがわかりました。
どうしても保育園に入れたいなら…
保育園に落ちてしまったご家庭、今後のことを考える必要があります。
「優先順位」の表にも記載されていますが、以下の2つの方法が、まずは有効です。
- 比較的、保活が厳しくない地域へ引っ越しをする
- 認可外の保育園へ預ける
まずは、「○○区在住」というのが、保育園に入るために大きなポイントですね。
たとえば、同じ都内でも比較的保育園の空きがある地域もあるのです。
「いつかは引っ越しを」と思っているのなら、保育園のために引っ越しをしちゃうのも一つの選択肢ですね。
ただ、ここで1つ注意点があります。
たまに、「エリアを広げて、職場近くも保活しましょう」という方法が紹介されていることがあります。
ですが、勤務地が遠方の場合、「○○区在住」の要件を満たせないことがありますね。
気を付けてみてくださいね。
また、もう一つの方法としては「認可外の保育園へ預ける」ことです。
点数が加算されるため、翌年度の保育園への入園の点数が高くなります。
「今だけ」と割り切って、認可外の保育園を利用することで、職場へも復帰できますね。
東京都は「認証保育所」という選択肢も
最後は、「認証保育所」の話に触れたいと思います。
「認証保育所」とは、認可保育園とは異なり、国の認定は受けていません。
その代わり、東京都の認定を受けています。
※参照:東京都福祉保健局「認証保育所について」
大都市ならではの問題、そしてニーズに応えるために生まれた制度です。
認可外とは異なり、「都の認証を受けている」というのは安心できますね。
そして、認証保育所の最大の特徴は「利用者と保育所が直接契約できる」点です。
ですが一方で、「保育料が高い」ことがデメリット。
とはいえ、上限は定められていますので、不当に高い保育料を請求される…なんてことはありません。
家計に余裕がある、高所得世帯にとっては、1つの選択肢ですね。
実は、東京都以外でも「認証保育所」の制度がある地域もあります。
お近くの認定保育所、チェックしてみてはいかがですか?
まとめ
「高所得世帯だから保育園落ちた」という話、ネットにあふれてますね。
真偽のほどは、わかりませんが…。
うちの地域の保育の優先順位を確認したところ、「世帯年収」に関する項目は見当たりませんでした。
「生活保護」または「前年度の税収が低位」の世帯は、どうやら優遇されるようです。
ですが、それ以上に重要なのが「保育料を滞納していないこと」でした。
さらに「○○区在住」というのも、大きなポイント。
「職場近くの保育園」を探す場合は、ひっかかってしまうことがありますので、気を付けてくださいね。
どうしても、「認可保育園に入れなかった」「職場近くに預けたい」なら、認証保育所という選択肢もあります。
保活は、視野を広げて検討することが、非常に大切です。
以上、「保育園と年収」に関するお話でした。
▼関連記事▼
コメント